陶器
＜Ceramics＞
越前焼
Echizen Yaki
越前焼は、今から約850年前の平安時代末期から始まった。福井県丹生郡越前町（旧宮崎村、織田町）に粘りのある鉄分の多い陶土があったことによって生まれました。 その足跡は、地名である丹生郡の「丹」（赤土という意味を持つ）からもうかがうことができる。その頃は、主に水がめ（水や穀物用）や、すり鉢といった日用雑器を中心に生産していた。そして、越前海岸に近い立地から商品は北前船によって北は北海道から南は島根県まで広まり、北陸最大の窯業産地として発展した。現在でも越前町内で採取した土を、坏土工場で精製したものを窯元に供給して商品を作っている。 越前の土は鉄分を多く含むため、焼き上がりが渋くなるのがその証で、温かみのある土味が最大の魅力である。
Echizen Yaki, dating back to the late Heian period (794 - 1185), is one of Japan's Six Ancient Kilns (Rokkoyō) and has been continuously produced for centuries. It developed as a common people's pottery, showcasing understated beauty, practical craftsmanship, and everyday utility. Typically unglazed or naturally ash-glazed, its appeal comes from sticky, iron-rich clay from Fukui Prefecture. This clay gives fired pieces a subdued (shibui) finish and a warm, earthy texture. Echizen Yaki continues to be celebrated for these enduring qualities.
